1日を始める前に読んでおきたいニュース5本

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25⽇の⾦融市場では⽶国債利回りが急伸。市場ではコンベクシティヘッジ
と呼ばれる現象が起き、国債売りがさらなる売りを呼ぶ状況になっている
ようです。⼀⽅で⽶国株は⼤幅安。テクノロジー銘柄を中⼼に⼤きく売ら
れ、ナスダック総合指数は3%を超える下げとなりました。以下は⼀⽇を
始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。


スピード上昇
⽶国債利回りが注⽬⽔準を突破し、⼀部の指標銘柄では世界的な投機の⾼
揚感を抑え込みかねない分岐点を超えた。10年債利回りは⼀時1.60%を突
破、1年ぶり⾼⽔準となる1.6085%まで上昇した。5年債利回りの上昇は
さらに顕著で、売りの加速を呼ぶ重要⽔準として⼀部ストラテジストが警
戒する0.75%を明確に上回った。インフレ調整後の10年物実質⾦利は25
ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇する場⾯があった。


⾦融当局は楽観
⽶国債利回りの上昇を巡り、⼀部の⽶⾦融当局者は景気が着実に回復する
という楽観を反映しているとの認識を⽰した。セントルイス連銀のブラー
ド総裁は、利回り上昇は「⽶経済成⻑とインフレ期待の⾒通し改善を反映
しており、これまでのところ明るい兆候と⾔えそうだ」と発⾔。カンザス
シティー連銀のジョージ総裁も「上昇の⼤半は回復の⼒強さに対する楽観
の強まりを反映している可能性が⾼い」と述べた。


柔軟に
欧州中央銀⾏(ECB)はユーロ圏の⾦融環境を注視しており、不適切な
タイト化を防ぐために柔軟に債券購⼊を⾏うと、チーフエコノミストのレ
ーン理事が述べた。同理事はウェブセミナーで、当局者らは「⻑期の名⽬
債券利回りの推移を注意深く監視している」とし、「市場の状況に応じて
柔軟に購⼊する。インフレ⾒通しに対するパンデミックの悪影響を打ち消
すという⽬的を損なうようなタイト化を防ぐためだ」と語った。


ビットコインもどうぞ
ポートフォリオ多様化の⼿段としてビットコインの活⽤を提案するウォー
ル街の企業に、JPモルガン・チェースが加わった。ジョイス・チャン
⽒、エイミー・ホー⽒らJPモルガンのストラテジストは24⽇付けのリポ
ートで、「マルチアセットのポートフォリオでは全体的なリスク調整後リ
ターンを効率的に上昇させるために、最⼤1%を仮想通貨に配分すること
は可能だろう」とした。


⼀部アクセス認可も
欧州連合(EU)は英国の⾦融サービス業界にある種の「同等性」を付与
する可能性があるとの考えを、フランスのマクロン⼤統領に近い閣僚が⽰
した。フランスのボーヌ欧州問題担当相は24⽇のインタビューで、「恐ら
く部分的な同等性が付与されることになるだろう」と発⾔。時期は今年半
ばまでになる公算が⼤きいと⽰唆した。とはいえ、英国がEU離脱前に持
っていたようなアクセスをロンドンの⾦融街が取り戻せるということでは
ないとも、ボーヌ⽒は警告した。


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