<東証>任天堂が年初来安値 「海外勢がまとまった売り」 スイッチ依存も警戒

2018/6/4 14:49日本経済新聞 電子版

(14時40分、コード7974)任天堂が続落し、じりじりと下げ幅を広げている。前週末比2600円(6.0%)安の4万600円まで下げ、年初来安値を更新した。中長期の株価トレンドを示す200日移動平均線(4万3000円台後半)を5月下旬に割り込んで以降、同平均線が上値抵抗線として意識されているという。前週後半にいったん回復したものの維持できなかったため「戻りの鈍さを嫌気した一部の海外投資家がまとまった売りを出した」(外資系証券トレーダー)との見方があった。
 
 米ゲーム専門店大手のゲームストップ(@GME/U)が5月31日に発表した2~4月期の連結決算は純利益が前年同期比52%減の2820万ドルとなった。売上高も5%減少した。前年同期が家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発売時期にあたり、今年はその反動が出たという。米国でスイッチの販売が伸び悩んでいるとの思惑も売りの一因との見方がある。東海東京調査センターの栗原智也シニアアナリストは任天堂株について「スイッチに頼る『一本足打法』では収益増に限界がある」と話していた。
 
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL04HLP_04062018000000/