日銀さん YCCどうします?

日本銀行の次期総裁候補の植田和男氏に対する国会での所信聴取後、新体制下で2回目にあたる6月の金融政策決定会合で引き締め方向の緩和修正に動くとの見方が日銀ウオッチャーの間で強まっている。

 ソシエテ・ジェネラル証券の劔崎仁調査部長は、6月会合で10年金利の変動幅を上下1.0%に拡大し、「物価や賃金にさらなる進展が見られるまで、上下1.0%の変動幅またはイールドカーブコントロールの枠組みを維持することを明確にする」と予想する。金融システムやマクロ経済にショックを与える可能性や公的債務の規模を踏まえると、YCCを「一気に廃止するのは大きなリスクを伴うため、相応に慎重な対応を取る」とみる。


【植田日銀】植田和男が日銀総裁に就任した場合の金融政策について!過去の植田氏の論文などから予想される展開を予想!政策修正も – YouTube

【出典チャンネル】【世界経済情報】モハPチャンネル – YouTube

2016年10月に発行された証券アナリストジャーナルに植田氏の論文が寄稿されていまして、そのタイトルは『マイナス金利政策の採用とその功罪』となっています。

内容をポイントを絞って紹介しますと、2016年10月時点で2013年から始まった当初の異次元緩和、そして2016年1月から始まったマイナス金利政策について分析しているのですが、まず2013年から始まった異次元緩和についてはインフレに対して効くという理由は不明であるとしています。異次元緩和で株などの資産が上がったり為替が円安になったのは投資家の思い込みによる部分が大きく、インフレを押し上げる効果もなかったとしています。お金をじゃぶじゃぶにしてもインフレが上がらないのは2000年代前半に分かっていたことだとしています。

続いて国債の買い入れに関してですが、2016年時点で懸念を示しています。当時はまだ日銀の国際保有は発行額の3分の1程度で今は1/2まで拡大していますが、2016年時点で日銀が保有しすぎることの問題点を指摘しています。日銀の保有国債が増えて日銀が大きな含み損を抱えると仮にその損失を補填するために政府が日銀に資本注入するような形になると、日銀の政府依存が高まり日銀が自らの信任を保つことが難しくなると述べています。この辺りのお話、おそらくYouTubeでも人気の高橋洋一さんなんかは何を言っているんだと否定するだろうと思います。

そもそも日銀は政府の会社なんだからという考え方ですですが、今回日銀総裁に就任する見込みの植田氏はそうは思っていないし植田氏のように日銀の独立性を保つべきだという考え方を持っている人たちも決して少なくはありません。そしてこうした考え方が色濃く出ている部分が植田氏の論文の中でヘリコプターマネーについて記載している部分です。

ヘリコプターマネーというのは赤字国債を全て日銀が買うような政策のことで、お金を無制限にばらまくような政策なのでそう呼ばれるようになりました。2016年当時ヘリコプターマネーの議論が一番高まっていた時期でもありまして、これについてもコメントしているのですが、ヘリコプターマネーは過去のほぼ全てのハイパーインフレの原因であるとしていまして、インフレの引き上げに成功したとしてもインフレを適度な水準で停止させることができるかには疑問符がつくと厳し目に批判しています。

マーケットでは週末の植田氏のコメントでいったん為替は円安金利は低下で推いますが、植田氏の考え方が徐々に理解されてくる中で金融界では植田総裁を歓迎する向きも増えてきているように思われます。金融界の総論をまとめるのは難しく私の知っている市場関係者に聞いたところによりますと、これまで低金利で苦しい思いをしていた金融機関の関係者は、植田氏の政策に期待を持っているように見受けられます。

確かに植田氏の過去の論文などを見ていくと今の金融政策に対して否定的な意見を持っていることが伺えますので、今は過度なマーケットの反応を抑えるために現状維持をアピールしていますが、いずれどこかのタイミングで政策修正に動いてくる可能性が高いように感じます。

***************

【ご参考】髙橋洋一チャンネル 703回【字幕版】次期日銀総裁人事について岸田政権の思惑と植田氏とはいかなる人物かを完全解説 – YouTube



2023年1月27日 4.3% 物価上昇が止まらない IMF日銀にYCC修正を求める【朝倉慶の株式投資・株式相場解説】 – YouTube

私は 昨年から言ってきたわけですけれども、まず日本のインフレは止まらないよと。物価はどんどんどんどん高くなってくよということを言ってきました。今日発表になった東京都区部の消費者物価ですけども、なんと 4.3%。どんどんどんどん上がってきてますね。こんなことは言われなくても肌感覚でわかってるというのが皆さんですけれども、これが止まるのか止まらないのか。多くの人は多くの専門家8割以上から9割近いかもしれませんね、この物価上昇は収まっていくというふうに言ってます。

私はそうは思っていません。私は一貫してこういうふうになるという ことを昨年から言ってきました。私は収まるとは思っていません。日本の物価上昇ですね、一見すると 円高と 各国が収まってきたからね、今度は日本も収まるかと思うかもしれませんけど、日本の 場合は金融政策も違うし非常に物価を抑えてきましたからこれからやってくるんです ね。インフレに関しては甘く見ない方がいいというのが私の一貫した考えです。そしてその通りになってきました。

【出典チャンネル】朝倉慶のASK1 – YouTube


現政権の下では10年金利は上がらない〜イールドカーブ徹底考察〜 [岡崎良介の刮目せよ] – YouTube

【5:01】
心配しなくても(YCCをやめても)日本の10年金利は大しては上がらないということです。例えばイールドカーブコントロールで今押さえつけられてるから0.5なんでしょうと。なんだっけな、どっかの大学の海外の大学で勤めてらっしゃる日本の先生が0.75から1になるとか、あるいはイギリスのヘッジファンドが1%になるとか、あるいは日生基礎研だったか、去年の夏には日本の金融政策が全部正常化すれば10年金利が1.5になるとかいろいろ言いましたけども、私はせいぜい0.75とか大して上がんないと思います。

決めるのは30年の水準で30年の水準がとにかく高くなったら10年の数字も上がると思いますが、今30年の水準はある理由でこれ以上上がらなくなってますから、仮にイールドカーブコントロールを排除したとてですよ、例えば付け根の金利がゼロだったらこれも3分の1水準だし、次の金利が上がってくると、その分ちょっとずつ上がってきますけども、それでもまあ0.6とか0.7とかそんなもんで終わるのじゃないでしょうか。

となれば何が問題かというと、住宅ローン金利が上がるとして大騒ぎする必要はないです。それからドル円が120円割れるとか110円になるとかあれもないです。安心して日本株投資をしていいんですよ。10年金利は上がってこないと思います。問題はこの30年の世界の国ですね、海が決める金利、これがどうなるかだと思います。これが2022年は大きく動いたと、2023年は私はそんなに動かないと思います。

【出典チャンネル】ゆたかTV – YouTube


ウソ呼ばわりはどうかと思いますよ!財務省様への忖度かな?


2023年1月20日 日銀最悪の決断 市場は機能停止 インフレ加速へ【朝倉慶の株式投資・株式相場解説】 – YouTube

【出典】朝倉慶のASK1 – YouTube


【利上げを最初に織り込むもの】日本の金利正常化プロセス(岡崎良介さん) [マーケットディーパー] – YouTube

◎日本の30年金利は米国30年金利で決まる。米国30年金利の上昇が止まっているので、日銀がYCCやめても日本の金利はそんなに上がらないのではないか! ザキオカ理論

◎日銀がマイナス金利をやめた時、銀行株はかなり調整しそう。6月頃かな?

【出典】なるほど!投資ゼミナール – YouTube


【日銀会合】金融緩和政策現状維持を決定!今後は2月10日新総裁を睨んだ展開か!今後のマーケットの見通し! – YouTube

米国が緩和して日本が引き締めすることによって、円が暴騰するなら輸出企業にとっては由々しき事態ですね。

【出典】【世界経済情報】モハPチャンネル – YouTube


どうする東彦



順調なスタート切った2023年 ~インフレと戦う姿勢の変化~ [岡崎良介の投資戦略] – YouTube

【出典】ゆたかTV – YouTube

岡崎氏「YCCやめてもそんなに金利は上がらないんじゃないかな・・・」とのこと。 10:38あたりから


【国債急落】10年国債利回り0.545%まで上昇!日銀の許容レンジを超える!1月13日の債券市場で何があったのか!18日日銀はどう動くのか! – YouTube

【出典】【世界経済情報】モハPチャンネル – YouTube


2023年1月13日 日銀大決断へ YCC(イールドカーブコントロール)は撤廃へ【朝倉慶の株式投資・株式相場解説】 – YouTube

【出典】朝倉慶のASK1 – YouTube


【ご参考】2023年4月までの日銀金融政策決定会合開催予定日 | 株式情報書庫 (fukunokami.club)